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読了-緒方貞子 私の仕事

先日借りた緒方貞子さんの本、読み終わりました。
今までの論文の抜粋が多かったのですが、あまり今までこうした難民に関する
本を読んだことがなかったので、難しい部分もありましたが、現場に自ら赴き、
迷いつつも様々な判断を下していく、リーダーシップを感じることが出来ました。

本の最後に「世界へ出て行く若者たちへ」と題し、メッセージが寄せられていました。
このように世界的に認められ、実を残すお仕事をなさった方からの言葉は、
やはりぐさりと刺さる部分が何箇所かありましたので、
下手に私のコメントを挟むと重みがなくなりますので、そのままご紹介させて頂きますね。

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人間は仕事を通して成長していかなければなりません。
その鍵となるのは好奇心です。
常に問題を求め、積極的に疑問を出していく心と頭が必要なのです。
仕事の環境に文句を言う人が沢山いますが、開かれた頭で何かを求めていく
姿勢がなければいけません。

・・・(省略)

日本のあらゆる世代に、「何でも見てやろう」、「何でもしてやろう」という
姿勢を意識的に持ってもらいたいと思います。

・・・(省略)

若い世代に申し上げたいのは、国際社会で言葉はとても大切だと言うことです。
しっかりした言語能力がなければ、実のある活動は出来ません。
自分の意思を伝えたり、用を足す手段としてだけに考えず、
相手の文化を学ぶ材料だと考えるべきです。
言語とは文化であることを自覚して学び、使うことが必要です。
言語を通して開ける新しい世界、一つの文化、別の価値体系との遭遇が、
遠い国の人々に対して連帯感を持つことにつながります。
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by gold_99 | 2008-10-03 13:45 | Studying
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